(借方:負債) 短期借入金
【科目説明】銀行や取引先、親会社などからの借入金のうち、決算日の翌日から1年以内に返済予定のものをいいます。借入金のうち、決算日の翌日から1年を超えて返済する場合は長期借入金で処理します。
取引銀行宛の約束手形(3百万円)を振出し、銀行から短期借り入れをした。このとき利息(10万円)を差引かれて当座預金に入金された。
「解説」資産(当座預金)と費用(支払利息)及び負債(短期借入金)が増加した。
借方 貸方
 当座預金 2,900,000 1,000,000  短期借入金
 支払利息 100,000
取引銀行から約束手形振り出しで融資(3百万円)の返済期日が着たので小切手を振出して返済し、差入れておいた手形を返却してもらった。
「解説」資産(当座預金)と負債(短期借入金)が減少した。
借方 貸方
 短期借入金 3,000,000 3,000,000  当座預金
自社が振出した小切手は当座預金から引落とされるので、現金ではなく当座預金で処理します。
賞与資金(2百万円)として取引銀行から借り入れ、利息(3万円)が差し引かれ、当座預金に入金された。なお、同額面の90日の手形を差し入れた。
「解説」資産(当座預金)と費用(支払利息)及び負債(短期借入金)が増加した。
借方 貸方
 当座預金 1,970,000 2,000,000  短期借入金
支払利息 30,000
銀行借入金のうち一部返済(百万円)した。その際、利息分(1万円)が戻り、当座預金に入金された。未定
「解説」資産(当座預金)と負債(短期借入金)及び費用(支払利息)が減少し、資産(当座預金)が増加した。
借方 貸方
 短期借入金 1,000,000 1,000,000  当座預金
当座預金 10,000 10,000 支払利息
当座預金の貸借を打消して、貸方を990,000円でもよいが、通帳の通り記載した。
【手形の割引について】
得意先等から受け取った手形を銀行で割引いてもらう場合も実質的には銀行からの融資ですが、借入金には含みません。
【手形による借り入れについて】
金融機関からの短期借り入れは金銭消費貸借証書によるものよりも、金融機関を受取人とする約束手形の振り出しによって実行されるのが一般的です。この場合は、支払手形ではなく、短期借入金で処理します。
Last Updated : 2006.8.15